マレーシアに移住して
早めに済ませておきたい1つとして
現地の銀行口座開設があります。
普段の買い物などはもちろん
家賃や光熱費の支払い、
Touch N Goなどのアプリへの紐付けに
現地発行のデビットカードやクレジットカードが必要だったり、
不便を感じるケースもあるでしょう。
マレーシアでの銀行口座開設の概要
一般的にマレーシアで銀行口座開設する際には、
長期ビザを取得済であることが条件となります。
(※例外あり)
ここでの長期ビザとは、
MM2Hビザ、就労ビザ、保護者ビザなどになります。
ノマドビザについては、
当初開設不可とのことでしたが、
銀行や支店によっては開設可能な場合もあるようです。
マレーシア銀行口座開設の必要書類
①身分証明書:パスポートと査証ページ
②住所証明:公共料金の請求書や賃貸契約書など
③その他の書類:雇用証明レターや学生からのレター、納税者番号(該当者の場合)など
銀行の選び方
マレーシアの主な銀行としては、
下記のような銀行があります。
ここでは、それぞれの銀行の特徴や利便性について詳しく説明します。
メイバング(Maybank)
- 規模: マレーシア最大手No.1の銀行で、国内外に多くの支店とATMがあります。
- サービス: さまざまな銀行サービスを提供しており、普通預金口座、定期預金、ローン、クレジットカードなどの幅広い商品を扱っています。
- オンラインバンキング: Maybank2uというオンラインバンキングプラットフォームが使いやすく、英語対応もしっかりしているため、外国人でも問題なく利用できます。
- ウエブサイト: https://www.maybank2u.com.my/
CIMBバンク(CIMB Bank)
- 規模: マレーシア国内で2番目に大きい銀行で、特に東南アジア全域でのネットワークが広がっています。
- サービス: 口座開設後にオンラインバンキング(CIMB Clicks)やモバイルバンキングを活用でき、使いやすさも評判が良いです。普通預金口座、定期預金、投資商品も充実しています。
- オンラインバンキング: CIMB Clicksは安定したサービスで、特にモバイルアプリの機能が充実しており、支払い、送金、口座残高確認が簡単に行えます。
- ウエブサイト:https://www.cimbclicks.com.my/
パブリックバンク(Public Bank)
- 規模: マレーシア国内に多くの支店とATMを持つ中堅銀行ですが、特にローンや投資商品で高い評価を受けています。
- サービス: 普通預金口座や定期預金に加え、住宅ローンや車両ローン、投資ファンドの商品が豊富です。特に堅実な投資オプションを求める人に人気があります。
- オンラインバンキング: PBeというオンラインプラットフォームが提供されており、英語対応もあり、一般的な取引は問題なく行えます。
- ウエブサイト:https://www.pbebank.com/
RHBバンク(RHB Bank)
- 規模: マレーシア国内では中堅の銀行であり、主に都市部での利用が多いです。
- サービス: 普通預金、定期預金、クレジットカードなど、一般的な銀行商品は一通り揃っています。また、金融コンサルティングや投資関連のサービスも提供しています。
- オンラインバンキング: RHB Nowというオンラインバンキングのプラットフォームが提供されています。英語対応もあり、基本的なサービスをオンラインでスムーズに利用できます。
- ウエブサイト:https://www.rhbgroup.com/
選ぶ上でのポイントは?
ご紹介した4行は、一般的に利用する分には不便はありません。
選ぶポイントの1つ目として、
居住エリアにその銀行の窓口やATMがあるかどうかかと思います。
マレーシアでは電子マネーやQRペイが一般的に普及しており、
現金を使うことはあまりなくなりましたが、
居住エリアに銀行の窓口があったりATMがあると、
現金の引出し、カードの不具合やアプリの操作、磁気エラーなど
トラブルがあった際に何かと安心です。
また、ATMでの引き出しは、自分の銀行の場合手数料無料ですが、
別の銀行のATMでの引き出しには手数料が多少掛かります。
2つ目のポイントとしては、
クチコミで教えてもらった支店での開設もおすすめです。
銀行員の態度は支店によって差があります。
上記以外の銀行でも
MM2Hホルダーの方はHSBC銀行で開設されるケースが多かったり、
UOB銀行、OCBC銀行、ホンション銀行などもあります。
口座の種類
普通預金口座(Saving Account)
一般的に口座開設の際は、普通預金口座の開設になります。
日常的な取引に使いやすく、
口座開設と同時に多くの銀行でデビットカードが発行されます。
定期預金口座(Fixed Deposit Account)
マレーシアの定期預金は
一般的に3%前後の利息が付きます。
銀行によってプロモーションが行われていることも多く、
マレーシア中央銀行の政策金利により
時期により多少上下があります。
定期預金の期間は数か月から数年まで選べるため、
自分の資金ニーズに合わせた運用が可能です。
外貨口座(Foreign Currency Account)
多通貨の管理が可能となり、
外貨での取引や預金ができるため、
海外からの送金や外貨建ての資産運用に便利です。
マレーシアリンギットだけでなく、
米ドルやユーロ、シンガポールドルなどの主要通貨で預金できます。
外貨での送金や受け取りがしやすく、
特に外国でのビジネスや資産運用を行っている方にとっては利便性が高いです。
銀行口座開設の手順
ステップ1: 銀行の選択
ステップ2: 必要書類を準備
ステップ3: 銀行の窓口へ行く
ステップ4: 最低預金額を入金
ステップ5: デビットカードとオンラインバンキングの登録
かかる時間の目安
- 通常、1時間程度で手続きが完了しますが、混雑時や追加書類が必要な場合は1~2時間かかることもあります。また、最近は銀行口座開設申込後、審査期間が設けられております。開設のために最低2回窓口を訪問する必要があります。
- また、銀行や支店によって若干ルールが違うのがマレーシアです。銀行口座開設は2-3度は訪れる覚悟で臨みましょう。
マレーシアの銀行口座開設に関するFAQ
Q1: ビザがなくても口座を開設できますか?
A1: 多くの銀行では、観光ビザでは開設が難しいですが、長期ビザを持っている場合、口座開設が可能です。年々口座開設の条件は厳しくなっておりますが、以前は特定の銀行や支店では、観光ビザでも一定の条件を満たせば口座を開設できる場合がありました。
Q2: 銀行口座を開設したらすぐに使えるのですか?
A2: 銀行口座を開設した後、すぐに使える場合が多いです。デビットカードの発行やオンラインバンキングの登録に数日かかることがあります。通常、ATMでの預け入れや引き出しは口座開設当日から可能ですが、カードを受け取るまでは一部のサービスが利用できない場合があります。
Q3: 口座開設にかかる費用はどれくらいですか?
A3: 最低預金額として500~1000リンギット程度が必要です。また、デビットカードの発行手数料や、特定のサービスを利用する場合には追加の手数料がかかることもあります。これらの費用は銀行や口座の種類によって異なります。
Q4: 口座開設にはどのくらいの時間がかかりますか?
A4:窓口での手続きは通常1時間程度で完了します。ただし、混雑状況や書類の不備がある場合は、さらに時間がかかることがあります。また、書類の審査に数日から1週間ほどかかることが多いです。
Q5: 開設した口座は海外からも利用できますか?
A5: はい、マレーシアの銀行口座に付帯するデビットカードは、通常VISAやMasterCardに対応しており、海外でも使用可能です。ただし、海外での利用には追加の手数料がかかったり、事前に設定が必要になるため、事前に確認することをお勧めします。
Q6: オンラインで口座開設できますか?
A6: 一部の銀行では、オンラインでの事前申請や口座開設が可能です。ただし、外国人の場合、最終的に窓口で本人確認を行う必要があることが一般的です。
Q7: どの書類が必要ですか?
A7: 一般的に必要な書類は以下の通りです:
- パスポート
- ビザ(就労ビザ、学生ビザなど)
- 住所証明書(公共料金の請求書、賃貸契約書など)
- 雇用証明書または学生証明書(該当する場合) これに加え、最低預金額を持参する必要があります。
Q8: セキュリティは大丈夫ですか?
A8: マレーシアの銀行では、SMS認証や二要素認証をはじめ、モバイルバンキングにおける生体認証(指紋認証や顔認証)など、高度なセキュリティ対策が整っています。定期的にパスワードの変更を行い、フィッシング詐欺に注意することが推奨されます。
弊社での開設実績
Maybank(プレミア口座)、CIMB Bank(一般/プレミア口座)、RHB銀行(プレミア口座)、HSBC銀行(プレミア口座)、Public Bank(一般)、ホンリョン銀行(一般)等。個人口座及び法人口座開設含め、多数実績がございます。
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